伝統・秘伝の技|店舗建具・デザイン・制作「有限会社加門建具工芸」

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伝統・秘伝の技

古来より受け継ぐ技をご紹介

組子を活かした伝統的な建具

当社では、日本古来より受け継がれてきた伝統の技を数多く駆使して、さまざまな建具を制作しています。
その中でもとくに「秘伝」と言われる、難易度の高い技をご紹介します。

組子を活かした伝統的な建具なら

日本古来より受け継がれてきた伝統の技の中でも、特に「秘伝」と言われる技をご紹介します。
「塵返し(ちりがえし)」「面取り(めんとり)」「象嵌(ぞうがん)」をはじめ、奥行・立体感を生む「決まり出し」や、幅広くデザインに活かせる「折り曲」、そして、立体的で深みのある「四留」まで、細部にわたってこだわっています。
さらに建具業者として最高の技術とされている「見付違い面取干網・引網」と、デザインの印象を変えるだけではなく、扉などにも使える「本捻り組」など難易度の高い技も惜しみなくご紹介いたします。

一手間加える事でより美しく

塵返し

伝統的な建具の技術、塵返し

「塵返し(ちりがえし)」とは、障子など骨組みが多い建具のお手入れを少なく・簡単にするために生まれた技術です。塵(埃)の溜まりやすい横方向の組子に勾配を付ける事で、塵(埃)を自然と下に落すようにという意から「塵返し」と名付けられた伝統の技です。
「塵返し」は障子以外でも、組子細工の「籠目(かごめ)」や「青海波(せいがいは)」などと組み合わせる事が出来ます。

伝統的な建具の技術、籠目塵返し
籠目塵返し
伝統的な建具の技術、青海波塵返し
青海波塵返し

面取り

建具の面取り

「面取り(めんとり)」とは、組子の縁を削り、正面に見える組子の縁を細くする技法です。
面取りをする事で、組子の印象が更に繊細になり、より美しい建具になります。
面取りをしなくても建具自体の機能は変わらないのですが、「美しい建具を作りたい」という職人のこだわりの技術です。

象嵌

伝統的な建具の技術、象嵌

「象嵌(ぞうがん)」とは、組子に異なる木材を埋め込み組み合わせる技法です。
同じ木から切りだした木材でも、一つひとつクセや膨らみ・厚さが異なります。それらを考慮しならが溝を掘り、木材を埋め込まなければならない、職人の技です。
象嵌をする事でラインが強調され、より繊細で立体感のあるデザインへと変化します。

古来より受け継がれてきた
秘伝の技

四留

四留とは、組子と組子が交わる部分(四方)に面がとってあり、一見すると不可能な組み方に見える組み方です。
組子に面を取っているため、立体的で深みのある印象になります。また、組子と組子が交差する部分のラインは美しく、見れば見るほど味わい深い美しさです。

組み方
  • 「オスの組子」と「メスの組子」を作る。

  • メスの組子を反らせて、
    オスの組子を組み付ける。

  • 秘伝の技「四留」の完成!

詳細写真と作品例

本捻り組

本捻り組とは、竹で編んだ籠の目のように全部の組手が捻り組になる秘伝の技です。
組子の直線的な印象を優しい温かみのある印象へと変えてくれます。建具のアクセントやエントランス等の扉としても使え、ご好評をいただいています。

組み方
  • このパーツを菱形に組み、
    組手を深く切った分、組み過ごす。

  • 赤色の部分に組子1本分の空間が生まれるので、そこへ縦の組子を通し、組み過ごした分をもとに戻す。

  • 竹で編んだ籠の目のように、全部の組手が捻り組になる秘伝の技。

詳細写真と作品例

折り曲げ

折り曲げとは、組子を鉋屑1枚だけ残してV字に欠き取り折り曲げる秘伝の技です。
直角に曲げる事で、卍型などの複雑なデザインを作り出す事が可能となり、丸く曲げる事で、組子の直線的な印象を優しい温かみのある印象へと変えてくれます。複雑なものから丸みのあるデザインまで、幅広く制作いたします。

組み方
  • 鉋屑1枚だけ残しV字に欠き取り折り曲げる。

  • 折り曲げた組子を組み合わせる。

  • 卍型の完成。

詳細写真と作品例

決まり出し

決まり出しとは、象嵌のラインをより引き立て、立体感を出したデザインの事で、難易度の高い組み方です。
ベースとなる組子に象嵌を行い加工します。立体感を出すために象嵌部分を残し両サイドをしゃくり出し(削り)ます。
しゃくり出した組子を組み合わせ、他のパーツをはめ込んで完成となるのですが、しゃくり出しを行った分、他のパーツのはめ込みが難しくなります。
難易度の高い手法ですが、一手間加える事で奥行や立体感が生まれ、他には無い芸術的な建具となります。

組み方
  • ベースとなる組子を作製する。

  • しゃくり出しを行い、組子に立体感を出す。

  • しゃくり出した組子を組み合わせ、他のパーツをはめ込んで完成。

詳細写真と作品例

見付違い面取干網・引網

干網や投網といったデザインは、金運や幸福を「すくい取る」という縁起から、料亭などで多用されてきた障子用の組子細工です。
曲線が素晴らしい美術工芸品ですが、とくに見付違い面取干網という組子細工は、組子一つひとつがすべて異なるサイズで構成され、綿密に作図して正確に切り出して仕上げるため、建具業者として最高の技術とされています。それゆえ、作り方は秘法として公開されることはありませんでした。現在でも経験者は数名といいます。
精密な作図能力と組み上げ技術を持つ一流職人が手間をふんだんにかけた、一流の工芸品です。

見付違い面取干網に青海波をあしらった襖
見付違い面取引網に青海波をあしらった襖
組子の最高技術である、見付違い面取干網の障子

伝統の建具をお探しなら有限会社加門建具工芸へ

会社名 有限会社 加門建具工芸
代表者名 加門 進(かもん すすむ)
住所 〒923-0833 石川県小松市八幡丙2-58-1
電話番号 0761-47-0321
FAX番号 0761-47-0703
メール info@kamon-tategu.jp
営業エリア 日本全国各地
業務内容
  • 美術工芸建具製品の設計・製造・取付・販売・保守
  • 木製一般建具製品(ウッドクラフト)の設計・製造・取付・販売・保守
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